成長期の膝痛(オスグッド)を繰り返さないために大切なこと
オスグッド(オスグッド・シュラッター病)は、
成長期に膝のお皿の下(脛骨粗面)に
強い負担がかかり、
痛みや腫れが出るスポーツ障害です。
成長期は
「骨が先に伸びて、筋肉が追いつかない」
という時期でもあります。
その状態で
ジャンプやストップ動作が多い競技
(サッカー・バスケ・バレーなど)を続けると、
大腿四頭筋に膝下が引っ張られ、痛みが出ます。
特に
・太もも(大腿四頭筋)の硬さ
・筋力のアンバランス
・フォームや体の使い方のクセ
などが加わると、
発症しやすくなります。
つまり、
“単に成長期だから”ではなく、
その子の体の特徴や動作の傾向によって
起きてくる問題でもあります。
痛みが強い場合は
休息が必要ですが、
休むだけでは
根本的な改善にはつながりません。
大切なのは、
「なぜ膝に負担がかかったのか」を
見ることです。
当院では
・筋・骨格へのアプローチ
・柔軟性の改善
・テーピングによる負担の軽減
・痛みに応じた段階的な筋力トレーニング
などを行い、
電気・超音波・アイシングは用いません。
必要な柔軟性・筋力が戻ってくると
炎症は自然とおさまり、
痛みなく運動できる体へ戻っていきます。
この過程は
痛みの原因を理解し、
自分の体を守る力を身につけていく
大切な学びにもなります。
「痛い」で終わらせず、
なぜ起きたかまで一緒に見ていくことで、
子どもたちは自分の体を守れる選手へと
成長していきます。
そこに大きな意味があります。
痛みを取るだけでなく、
競技を続けられる身体を育てることを
大切にしています。
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